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『なんでこんな顔で生まれたんだろう…』
『こんな顔じゃなくてあの子みたいな可愛い顔だったら…』
『あの人に好かれるためにこういう顔になりたい…』など
鏡を見ては自分の顔を蔑んだり…自分のことが好きになれなくて自傷行為をしてしまったり…そんな自分の嫌いな部分(コンプレックス)とどう向き合っていけばいいのかを解説していきます。
劣等感が生まれる原因とは?
劣等感は自分と比較する対象が現れることで起こる心理です。
例えば、自分にはない要素を持った可愛い子や、自分とは全く雰囲気の違う子に対して羨ましいという気持ちと同時に『なんであの子のようになれないんだろう』と自分を卑下したりします。
『あの子のようになりたい…』という思いだけがひとり歩きし、いつしか『あの子のようになれないと愛されない』という信念に置き換わってしまうこともあります。
『◯◯じゃなきゃいけない』とか『こうしないと可愛くない』と勝手に決めつけて《それ以外は受け付けない》と境界線をはってしまうこともあります。
憧れている女性が自分とは違う目の形をしているので、『もっと二重幅を大きくしないと可愛くなれない』とか『目は大きくないと盛れない』と不自然なまでに二重幅を広くして無理矢理目を大きく見せようとしてしまいます。
最初は単なる憧れでだったはずの人をいつしか『この子のようにならないといけない』という思い込みに囚われてしまうこともあります。
また雑誌やSNSで見かける自分が《可愛い》と感じた女の子はみんな顔が小さくて目が大きいのが特徴的だと、自分もそんな顔になりたいという憧れが強くなってしまい、その違いや好きな子と自分の差のギャップに絶望してしまう人もいます。
『なんであの子はこんなに可愛いのに、私はどんなに化粧を工夫しても、あの子のようになれないんだろう』と自分の顔に劣等感を感じてしまい、どんどん自己嫌悪に陥ってしまうこともあります。
劣等感になる主な原因は、自ら比較の対象を見つけて、比べてしまうことによって起こる自己否定です。
その他にもコンプレックスになる原因を紹介していきます。
カラかわれてできた傷
学校に通っていると同じクラスの子にいじられたことって多くの人が経験あるのではないでしょうか。
その何気ない一言が大人になっても《呪い》のようにあなたの心の中にこだましてあなたを苦しめているのかもしれません。
例えばこんな感じでクラスの子にいじられたことがある↓↓
- 眉毛がつながっている
- 体毛が濃ゆい(ゴリラなどあだ名までつけられた)
- 太っている(ブタとか豚足とかいじられた)
- 一重で顔が怖いと言われた(睨んでいるって勘違いされる)
- 顔がでかいと言われた
- 臭いとからかわれた
- 鼻がでかいまたはだん子鼻って言われた
など、その時はただのウケ狙いで言われた一言が、未だに心の中で疼き胸を苦しめていることもあります。
周りに、からかわれて言われた一言が、自分が気にしている部分だった場合でも、気にしていなかった部分が指摘されてから気になるようになった場合でも、自分の身体の一部を、からかわれるのは、人格を否定されているのと同義の場合が多く、深い傷になってしまい本人をいつまでも苦しいめてしまうコンプレックスになっていきます。
みんなと違う身体の一部
身体の一部が他の子と違う、または欠けている時にも人がコンプレックスに感じてしまいます。
例えば、手足が欠損していたり、足が悪くて歩き方が歪んでいたりなど、他と違うと感じた時に劣等感をもつ人もいます。
また、なんらかの事故や怪我で元々あったものを無くしてしまった場合も、強い劣等感や大切な一部を失ったことで喪失感を味わってしまい、その傷がうまく癒えいないとコンプレックスになってしまうこともあります。
少しでも人と違うことで、強い劣等感を感じやすい人は、自己否定が強くなります。
また、プライドが高いと、欠落した自分を受け入れることができなくなり、なりたい自分と等身大の自分のギャップの差が大きくなり、コンプレックスと同時に自己否定が強くなる傾向が強くなります。
このタイプは、ありのままの自分を受け入れることに、長いこと時間がかかる場合があります。
私も幼い時に、交通事故で左足の太ももに大きな凹みをつくる程の大怪我を負ったことがあります。
それから足を見せることがコンプレックスになり、中高でスカート着用が苦痛で左足を隠すように歩いていました。
どうしたら自分を受け入れることができるの?
現代では整形が身近な時代になってきていて、自分の理想に近づきやすくなった、いい時代ではありますが、それと同時に深刻な心の病にかかっている人もいます。
醜形恐怖症(しゅうけいきょうふしょう)これは自分の身体の一部、または色んな場所が醜いと感じて整形を繰り返してしまったり、その感情に囚われてしまい心の病にまで発展する人もいます。
安易に整形して顔の形を整えても、心に負った傷が深い場合、この症状が出てくることもあります。
『目は可愛くなったけど、今度は鼻の形が気になる…』など、一旦は自分の顔に満足できても見慣れてくれば自分の顔に飽きてしまい、また整形をしてしまう人が後を断ちません。
そういう人や元々強いコンプレックスを感じている人は、整形をするのと同じくらい心のケアも必要だと思います。
『ここも直した方がいい』と囁くのは本当にあなたの声ですか?
沢山整形をしてしまう前に、自分の内側に目を向けて心の傷を癒さないと、エゴの声があなたの頭を支配してしまうかもしれません。
自分のコンプレックスに意識が向いてしまう時は自分の内側を見つめるチャンスです。
インナーチャイルドの声を聞く
人は過去に少なからず人から言われた言葉で傷ついたことがあります。
それは今となっては、くだらないことかもしれないけど、幼かった子供の頃は純粋すぎるあまり、その言葉を《真っ正面から受け止めてしまった》場合、その言葉が《呪い》となり、あなたの潜在意識の中で《私はこうだから愛されない》という信念を作ってしまっていることもあります。
例えば、昔クラスの子に『目がつり目だから怖い』と言われたとします。
その言葉を『私はつり目だから愛されない』と解釈してしまい、それが《呪い》の言葉となり、いつしか《ありのままの私は愛されない》という信念を作りだして、《愛されない》という言葉のみが心に巣喰い呪文のように唱えては、自分を否定し続けてしまいます。
その言葉の呪いを見つけて自分で解いていかないと、いくら整形して顔を整えても、再びその呪いの言葉があなたの心を蝕んで《私はありのままじゃ愛されない》という信念で、またあなたの心を支配し始めてしまいます。
身体の一部が気になっていてそこを整えても、その言われた時に負った傷はまだ癒えてないので、気づいて欲しくてあなたにサインを送ってきます。
そのサインとは、例えば目が綺麗になって気にならなくなっても、今度は顔の輪郭や他の部位、体型や胸の形、大きさなど、今までは気になっていなかった場所も気になりだした場合、そこが(目が)コンプレクッスだったかのように見せて、根本的にはそこは問題ではないことがあります。
問題は『私は愛されない』という心の信念があるので、なにをしてもその信念が心に残り続けている限り、コンプレックスを自ら作り出してしまいます。
そこで、いつから自分の身体の一部が気になり出したのかを思い出していきましょう。
《小学何年の時、誰に言われたのがきっかけになったのか》など言われた時の状況を思い返してみて、言われた時どんな気持ちになりましたか?
『凄く傷ついた』『悲しかった』など感情が湧いてきたら否定せず、ただ受け止めてあげましょう。
原体験(コンンプレックスになるきっかけになった時の記憶)を思い出せたら、目を瞑ってイメージワークをしていきます。
あの時の幼い自分と、その言葉を言った子のやりとりをしている状況を大人になった自分が側で見つめています。
言われた直後の幼かったあなたの元に、大人になった今のあなたが駆け寄っていき、傷ついている幼かった自分をそっと抱きしめてあげましょう。
その時に本当は誰かにかけて欲しかった言葉を、大人になったあなたが、あの時言って欲しかった言葉を言ってあげましょう。
辛いよね、悲しいよね、でももう大丈夫だよ。
よく頑張ったね!
このイメージワークはコンプレックス解消する以外でも使えるので、昔悲しかった過去がある場合、同じ方法でその時の傷を癒すことができます。
それでもコンプレックスが消えない時は?
イメージワークをして心が楽になっても、相変わらず自分の顔が好きになれないこともあります。
そんな時でも、『やっぱりここが嫌いだ』という感情を否定せずに、受け止めてあげましょう。
『そっかやっぱりここが嫌いなんだね』と同情してあげるだけで、心に巣喰う負の感情はやがて穏やかになっていきます。
人は自分の感情を抑圧するからストレスやその考えに囚われて視野が狭くなっていってしまうので、ならその感情を丸ごと受け止めてあげましょう。
自分の嫌いな所を沢山書き出してみるのもオススメです。
なんでそこが嫌いなのか?と自分に聞いていき、詳しく書いて自分のコンプレックスに感じている部分に思いっきり向き合ってみましょう。
自分のここが嫌→じゃなんでいやなの?『〇〇ちゃんと比べてこうだから』など、無意識に誰かと自分を比較しているかもしれません。
その比較している自分に気づきましょう。
すると、意識が変わっていきます。
無意識に『やっぱり私のここは変だ』と思った時に『あっ〇〇ちゃんと比べたからそう思っているんだよね』と解釈が変わっていくようになります。
自分が考えたことを俯瞰してみることができるようになっていくんです。
さらに囚われている考え方を紙に書いて可視化していくことで、どういう風に自分が物事を捉えているのかを理解できるようになっていくので、自分の思考のクセに気づくようになります。
すると、マイナス思考に引っ張られそうになった時に『あっ今よくない考え方してるかも』と思考のクセを俯瞰してみることができます。
繰り返し、繰り返し自分の感情と向き合ったり、感情をリストアップして書き出すだけで、心が楽になり、その感情に囚われなくなっていくので、コンプレックスはコンプレックスのまま受け入れてあげて、自分に対してマイナス思考になる時も、その感情も『そうだね』と受け入れてあげましょう。
抵抗したり否定すると、その力は増していきますが、受け入れて流していくとスーッと消えてなくなっていくので、マイナス思考になりそうな時は抗わず『そうだよね』と言ってあげるクセをつけてみるのもオススメです。
まとめ
コンプレックスは誰でもあると思いますが、人によってその深刻度具合はそれぞれ違います。
周りから見ると、気にすることないレベルのものなのに、本人にとっては四六時中考えてしまうくらいそこに囚われてしまうこともあります。
コンプレックスは時として、その人を死に至らしめるくらい強烈な心の闇にもなってしまいますが、そこを解消する為には自分自身の感情と、どこまでも向き合っていくことでしか解消できません。
顔を整えてもらうことも大切ですが、考えかたや囚われている思考の癖を見つけて改善していかないと根本的な解消にはならないこともあります。
私も自分の外見全てが嫌いになったことがありました。
ですが、そんな時に私の心を救ってくれたのは、大好きな心友と大好きな彼の存在でした。
心に抱えた闇の部分を話したら『そうじゃないよ!そこが良いんだよ』と言ってくれて、沢山褒めてくれました。
私は外見で褒められたことがなく、ファッションや厚化粧(当時流行ってた小悪魔アゲハ)のメイクを真似してやっていました。
自分以外の他の誰かになりたかったんです。
その時に言われたのが、『着飾って自分に自信つけても、話し方や雰囲気で自分に自信がないのがなんとなく伝わってくるから、それなら素顔に近い方がいいと思うよ。だってみんな自分に自身がない部分もってるし◯◯だけがコンプレックスあるわけじゃないよ』
と言われた時に『そっか自分だけがコンプレックスで悩んでるわけじゃないんだ』と安心したり、自分の見た目ばかりに気を取られて相手のことに関心を向けることができていない自分に気づけるきっかけになりました。
それから、その言われて嬉しかった沢山の褒め言葉を自分で自分に言うようにしたら、全く同じ顔なのに鏡に写る自分を好きになっていけました。
人から褒められることもいい心の栄養になりますが、それプラス自分の感情と向き合い、そして受け入れ『それでも私は私が好きだよ』と声をかけていくことで、心の在り方が少しずつ変わっていくようになります。
直ぐには好きになれなくても、諦めずに自分自身と向き合っていきましょう。