【妄想性パーソナリティ】特徴と恋愛傾向

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鏡に写る自分を見つめる女性

パーソナリティとはその人の個性や人柄のことを指しています。自分または相手のパーソナリティを知ることで人間関係を良好に保つことも簡単になります。

今回は妄想性パーソナリティについて紹介していきます。

妄想性パーソナリティとは?ー誰も信じられないー

妄想性タイプは、ネガティブ思考で人を信じることができずに、自分の思い込みに囚われやすいパーソナリティタイプです。

身近な親族でも信じられないのが特徴です。

酷い被害妄想に囚われてしまい、事実とは違っているのに、思い込みが激しくなってしまった場合、行きすぎた行動に出てしまうこともあります。

普段の姿は、強迫性タイプの人と特徴が似ていて、礼儀正しく真面目ですが、このタイプの特徴としては、警戒心が強く、秘密主義で人に心をあまり開かない傾向があります。

自分のプライバシーを他人に知られることを、極度に嫌がります。

このタイプは、表面的には親しくなっても、中々心を開かず、自分の話しをするようになっても、今度は裏切られるのではないかと、別の不安に切り替わってしまいます。

妄想性パーソナリティチェックリスト

自己診断チェック】以下の項目について、よく当てはまる場合(◎)、当てはまる(○)、どちらとも言えない(△)、当てはまらない(×)のいずれかで答えて下さい。現時点の気分や感情だけではなく、過去数年、あなたがどんな風に感じ、行動してきたかを振り返りながら、最も当てはまるものを選んで下さい。《どちらとも言えない》が多くなると判定の感度が低下するのでご注意下さい。

⬜︎他人は油断ならないものだと思っている。

⬜︎友達や仲間といえども、信じられないときがある。

⬜︎自分の秘密やプライベートなことは、他人には言わない方だ。

⬜︎他人の言葉に、よく傷つけられる。

⬜︎傷つけられたり、根に持ったことは、長く忘れないほうだ。

⬜︎当てこすられたり、非難されると、怒りがこみ上げてくる。

⬜︎配偶者や恋人が、隠れて裏切っているのではないかと疑うことがある。

⬜︎相手の言葉以外の雰囲気などで、被害妄想をしてしまうことがある。

⬜︎相手が約束を破ったり言葉を間違えたりすると許せない。

⬜︎自分のことを悪く言われているように思うことがある。

引用元:なぜいつも似たような人を好きになるのか? 著者:岡田尊司

妄想性パーソナリティタイプの恋愛特徴

妄想性パーソナリティタイプは警戒心が強くプライベートをあまり語りたがらないので、ミステリアスで、どこか影の部分を感じて、魅力的に映ることもあります。

このタイプの恋愛の特徴としては2通りあります。

1 つ目は、自分が相手のことを支配できて、なんでも思い通りになりそうな人です。そうした相手に対して、このタイプの人は、根拠強くアプローチを繰り返し、相手が根負けして、ついに受け入れるというパターンが多い傾向があります。このタイプの強みは、ねちっこい押しの強さと、計算された行動力です。ですが、ねちっこさは、時として相手に不快感を与えてしまう可能性もあるので、爽やかさを演出するように心がけることが大事です。

もう一つは、親身になってくれた人や、優しくしてくれた人に執着するというパターンです。気をつけたいのが、このタイプは、仕事上優しくしたり、丁寧に接している場合を好意だと解釈してしまい、相手はそんなつもりはないのに、交際を求めるという場合です。

『そんなつもりで接していなかった』と相手は戸惑いを見せても、このタイプの執拗な求愛に仕方なく応じていくうちに、身動きが取れなくなってしまうことも少なくありません。

妄想性パーソナリティタイプの人との恋愛注意点

このタイプは、通常は、人と距離を置き、深くは関わろうとしないのですが、一旦自分のパーソナルスペースに入ってきて、自分が心を許した場合、依存心や恋愛スイッチがオンになり、相手の全てを知って、全てを支配しようとします。

不穏な動きを見せてしまうと、このタイプは疑ぐり深く警戒心も強いので、自分は捨てられてしまうんじゃないかと勝手に思い込んでしまい、相手が自分の元から離れていかないように、過度な束縛をしてしまうこともあります。

このタイプと親密になりたい場合は、きちんと覚悟をもって関係を構築していく必要があります。中途半端に関わって相手を振り回して傷つけてはいけません。

このタイプは元々幼少期の頃の影響もあって、人を深く信用できないほど傷ついた過去を抱えている場合が多い傾向があります。

単純に好きな気持ちや、興味本位から相手と距離を縮めてしまって、妄想性タイプの恋愛のスイッチがオンになると、執拗以上に依存してしまう可能性もあります。なので安易に心の距離を近づけづに慎重に接することをオススメします。

また、支配欲が度を越すと、ストーカーやDVをするケースもあります。相手が自分から離れていくのを極度に恐れているので、どんな手を使っても相手を自分の支配下において、置きたいという欲に駆られてしまいやすい傾向があります。

本人の感覚としては、【こんな自分を受け入れてくれた人を手放したくない】という想いが強い執着を生み、正常な判断ができないような精神状態に陥ってしまっています。

どのように育ったのか

遺伝的要因も絡んでいますが、幼少期の環境も大きく関わっています。

親や周囲の人から、アラ探しばかりされて、責められることが多く、味方があまりいなかった人に多く見られる傾向があります。

人はみな、自分の欠点だけをほじくり返して、攻撃してくるものなんだ、という思い込みがあり、その影響で人に素の自分を見せようとしない傾向があります。

信じていた人に裏切られたり、虐げられたことがあったり、仲間ハズレやイジメにあった人も少なくありません。

人間の嫌な一面を多く見てきた経験から、人を中々信用出来ずに、自分の殻に閉じこもることで、傷つかないように自分自身を守ってきた傾向が多くあります。

妄想性タイプの愛着スタイルは【回避型】と【不安型】が最も多く、その両方の要素を持つ【恐れ・回避型】タイプが多い傾向があります。

愛情を求めている一方で、こんな自分なんか愛されない。という思い込みが激しく、心の中で葛藤しているケースがあります。

このタイプは精神的に不安定なので過度な飲酒や薬物の乱用も珍しくありません。

まとめ

妄想性パーソナリティタイプは、幼い頃に愛情を求めても、養育者から酷い扱いを受けてしまったり、周りの環境に馴染めず苦労した人が多く、もうこれ以上傷つきたくないという思いから、心を硬く閉ざしてしまっている場合が少なくありません。

また、心を開く相手を間違えてしまい、裏切られ傷ついて、自分に自信がなくなっていった人もいると思います。

大切なのは、過去の辛いトラウマや、その辛かった感情と向き合い昇華させて、自分を苦しめている思い込みを手放していき潜在意識を書き換えていくことです。

妄想性パーソナリティタイプは往々にして、『どうせ愛されない』と心の中で思い込んでいる場合があります。

その思い込みのせいで自らが【自分を愛さないで欲しい】という波動を出してしまい結果、その通りになっている場合があります。

無意識に『どうせ愛されない』と思い込んでしまっていると、嫌われてしまう行為を自分がやってしまっているんです。その大きな例が【過度の束縛】や【相手を監視して支配する】という行為に繋がっています。

冷静に考えると相手を支配したり、縛りつけておくのは愛情ではなく【執着】だと普通の人なら、理解出来ることですが、このタイプは、それを《愛情からくるもの》だと勘違いしてしまっています。

どうせ愛されない】という現実は、自分自身が起こしているといことに、早く気づく必要があります。

素敵なパートナーとしっかり信頼関係を結び、お互いを尊重し合える関係性こそ本当の愛情だ。ということを理解して、自分の心の闇に向き合うことで、大切なことが見えてくると思います。

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