“It’s not them you want love from—it’s you.”
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私たちは皆、心のどこかで「愛されたい」と願っています。
でも不安型愛着スタイルの人の中には、愛されたい気持ちと同時に、“愛されるのが怖い”という矛盾した感情を抱えている人が少なくありません。
ここからは、その背景にはどんな理由があるのかを解説していきます。


愛されたいと思うのに愛されるのが怖いというジレンマとは?
愛されるために相手に尽くしたり、何よりも相手を優先に考えて、相手のためになることなら自分を犠牲にしてまで頑張ってしまう不安型タイプですが、実は《愛されるのが怖い》と深層心理で思っていることがあるんです。
実際に相手がちゃんと愛している行動をとりはじめると、それを裏切るようなお試し行動をとることもあります。
また、度が過ぎてしまうと、どこまでやったら相手が自分のことを嫌いになるのか試そうとしてしまう人もいます。
なぜ、愛されてるのに関係を崩そうとするのかその原因について解説していきます。
1. 見捨てられ不安
不安型愛着の人は、過去の経験から「大切な人はいつか自分の元から去ってしまう」という恐れを強く抱いています。
愛されて嬉しいはずなのに、関係が深まるほどに「この幸せが失われるのでは」という不安が募り、愛されること自体が怖く感じてしまいます。
愛されること以上に失う怖さの方が優って、勝手に防衛本能が働いてしまうことがあります。
2. 裏切られた経験の記憶
かつて、信じていた相手に裏切られたり、急に冷たくされた経験があると、「またあの痛みを味わうのでは」という警戒心が生まれます。
優しくされても、「この優しさは一時的かも」「信じたら傷つくかも」と身構えてしまうのです。
特に、学生時代にいじめられた過去やハブられた経験がある場合などに起こりやすい傾向があります。
3. 自分には価値がないという思い込み
「私なんかが愛されるわけがない」と感じている人は、他人からの好意を素直に受け取ることができません。
優しくされても、「気を遣ってるだけでしょ」「どうせ本気じゃない」と否定的に解釈してしまい、愛を受け入れることに強いブレーキがかかってしまいます。
これは、幼少期の頃にお母さんに聞いて欲しいことがあったのに、「ちょっと忙しいからあっちいってて」など冷たく突き放されたことが多い人が陥りやすい思い込みです。
4. 本当の自分を見せたら嫌われるという恐れ
頑張って“いい人”を演じてきた人ほど、自分の本音や弱さを見せることに恐怖を感じています。誰かに深く愛されることは、本当の自分をさらけ出すことにもつながるため、「見透かされたら嫌われるかも」という恐怖を無意識に抱えてしまうのです。
昔誰かに容姿のことでいじられた記憶がある場合に起こりやすい傾向があります。
5. 愛される=縛られるという誤認
過去に過干渉な親や支配的な恋人と関係を持った経験があると、「愛されること=自由を奪われること」と思い込んでしまうことがあります。
この思い込みがあると、誰かから大切にされることに圧迫感や息苦しさを感じるようになってしまいます。
例えば、好きな洋服を着させてもらえなかったなど、あなたの趣味嗜好を否定されてきた人に多い傾向があります。
【愛されてるのに感じにくい理由】

本当は愛されているのに孤独感を感じやすいのも不安型タイプです。
また、相手からの愛情を欲しいと願う一方で、愛されているという実感を感じにくいものです。
その原因を解説していきます。
「愛される価値がない」と思い込んでいるから
幼少期に「頑張らないと愛されない」「迷惑をかけると嫌われる」と学んだ人は、無条件の愛を受け取ることに慣れていません。
そのため誰かが優しくしてくれても「本心じゃないかも」と疑ってしまうのです。
“不安”が先に立つから
不安型の人は、たとえ今愛されていても「いつか離れていくかも」「これは一時的かも」と未来の不安で今の幸せを感じられにくくなります。
見捨てられた過去の記憶が強い人ほど、幸せを感じるほどに不安もその分大きくなっていきます。
“愛”の定義がずれているから
例えば、言葉での愛情表現を求めているのに、相手は行動で示すタイプだったりすると「愛されていない」と感じてしまうことがあります。
これは“愛されてない”のではなく“感じ方がズレている”だけ。
自分の欲しい愛情と相手の与える愛がズレている時に起きやすい。
でも、不安型タイプは自分がどんな愛情を望んでいるのかを言語化することができない人が多い。
「愛=犠牲や我慢」と思っているから
過去の恋愛や親子関係で「愛される=我慢や犠牲が必要」と学んでいると、優しさや温かさを感じたときに「これって本当の愛?」と混乱してしまうことがあります。
我慢が当たり前になっている人は、スムーズで順調に行っていることが逆に不安になることがあります。
「もっともっと」と満たされない感覚があるから
インナーチャイルドの傷が深い人ほど、愛を受け取ってもすぐに「足りない」と感じやすくなります。本当は相手が十分に愛してくれていても、心の底で「もっと欲しい」と感じるのです。
これは、空いたバケツに水をずっと注いでいるようなものです。
🔑 愛されていることを“感じる力”は、育てることができる
まずは自分自身が、自分の心の声に優しく寄り添うこと。
「私はもう、愛されてもいいんだ」と自分に許可を出すことから始まります。
それが、外からの愛を自然に感じ取れる“受け取る感性”を育てていきます。
【“自分の心に寄り添う”ってどういうこと?】
🌱 1. 「どう感じてる?」と自分に聞いてあげること
たとえば…
- 辛いときに「こんなことで辛いなんてダメだ」と否定せず
- 「そっか、そんなに傷ついてたんだね」と自分の気持ちを見てあげること
これは、自分の感情を“価値あるもの”として扱う、ということです。
🌸 2. 自分の中の小さな声を、無視しないこと
「本当は休みたい」「本当は無理してた」「なんか違うと思ってた」
…こうした声をちゃんとキャッチして、「それを聞いてあげよう」とする姿勢こそが、寄り添うということです。
そして、休むためにどうするか?を視点を切り替えて行動する。
不安型タイプは「なんでこれぐらいもできないの?」とか「みんな普通にやってるから私も」と自分の気持ちを無視して何かをしようとする癖があるので、その癖にまず気づくことが大切です。
🌷 3. 自分にかける言葉を“優しい声”に変えること
たとえば、
- ✖「こんなことで落ち込むなんて私って弱い」
- ○「大丈夫。そんなに我慢してきたんだもん、苦しくなるのも当然だよ」
このように**“自分の親友に接するように、自分に話しかけてあげる”**のが、心に寄り添うという行為。
💡 つまり寄り添うとは…
「今の自分の感情や状態を否定せず、そのまま受け止めてあげること」
「そして、自分の味方でいてあげること」
それが、自分を癒し、整えていく一番最初のステップです。
💡まずは「怖がっても大丈夫」と自分を認めよう
このように、愛されることが怖いのには明確な理由があります。
そして、それはあなたが”おかしい”のではなく、“心を守ろうとした結果”なのです。
まずはその気持ちを責めず、「そう感じる自分」を優しく受け止めることからはじめてみましょう。
まとめ
「愛されたい」って思いは、誰かを追いかけるためのものじゃなくて、ずっとそばにいた“本当の自分”に戻っていくためのサインです。
欲しかった言葉も、求めていた優しさも、いちばん最初にあなたがあなたにあげてあげることでインナーチャイルドは癒されていきます。
自分の内側が変わることで外の世界は、そのあとに変わり始めます。