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人は誰でも生きていくうえで、傷ついてきた過去を持っていますが、幼少期に受けた心の傷を癒さないまま大人になってしまうと、その未消化の感情がウズき、苦しいのに、そこから抜け出せずに、同じことを何度も繰り返しやっている人がいます。
心の傷に気づいて欲しいと《内なる声》は、あなたに投げかけています。
今回は、そんな心に抱えた傷が癒えていない人の特徴と、癒しかたを解説していきます。
拒絶による心の傷とは?〜こうして仮面は作られる〜
例えば、あなたが母親から拒絶をされた体験をしたとします。
あなたは、学校で起こった出来事を、母親に話そうとしましたが、母親はご飯の仕度で忙しくて、あなたの話しを聞いている余裕がありません。
それからあなたは母親に『今忙しいから、向こう行ってて』と突き放されてしまいました。
その時あなたは、どう解釈したのでしょうか?
人によって様々な解釈の仕方があります。
A子ちゃんは《お母さんさんは、今ご飯作るので忙しいんだね》と解釈しました。
そして、『後で落ち着いたら聞いてもらおう』と考えました。
B子ちゃんは《お母さんは私の話しなんて興味ないんだね》と解釈しました。
そして、『もうお母さんに自分の話をするのはやめよう』と考えました。
A子ちゃんとB子ちゃんでは、真逆の捉え方をしています。
心に傷ができそうなのはどっちだと思いますか?
そうです、B子ちゃんです。
A子ちゃんは、親も自分自身のことも否定はしていません。
B子ちゃんは、親も自分自身も否定してしまっています。
人は自分という存在を確認するために生まれてきました。
第一段階は《自分である喜び》1歳から3歳ぐらい
第二段階は《自分自身ではいられない制約》3歳から14歳ぐらい
第三段階は《怒りと反抗で自己を主張する》14歳〜個人差あり
第四段階は《自分という存在を諦める》仮面をつける
人によって第三段階で留まり続けて、一生起こる出来事に反応し続けて怒り続けます。
他人の悪口ばっかりいっている人や、不平不満ばかり言っている人、気に食わないことがあれば直ぐにキレる人は、この第3段階で止まっている人です。
そして、第4段階において、新しい人格→仮面を作ります。
その仮面は、第2段階の間に起きたことを元に、その出来事から感じた辛さから自分を守るために仮面を作ります。
仮面の種類は5種類あります。
著者:五つの傷 著者:リズ・ブルボー
- 拒絶による傷 → 《逃避する人》
- 見捨による傷 → 《依存する人》
- 侮辱による傷 → 《マゾヒスト》
- 裏切りによる傷 → 《創作する人》
- 不正による傷 → 《頑固な人》
ここ記事では、《逃避する人》の仮面を被ってしまう人の心理と癒し方を紹介していきます。
拒絶されたことで、《逃避》する仮面をつけた人の特徴
幼い頃に人と接する時に、起きた出来事に対してどう捉えるかで、潜在意識は作られていきます。
親は、その時たまたまそんな感情になってしまって、軽い気持ちで発した言葉でも、受け取る側が拒絶されたと感じてしまうと、それはほんの些細な出来事であったとしても、その子には心の傷として心の残ってしまいます。
この《拒絶による傷》が癒されない限り、ほんのささいなことでも反応してしまいます。
拒絶されたと感じる人は、ものごとを客観的にみることができません。
《自分の傷》というフィルターを通して物事を見るので、実際には拒絶されていない場合でも、拒絶されたと感じてしまうのです。
そんな人の身体的特徴を紹介していきます。
- 身体全体or一部の存在感がない(物凄く痩せいるか存在感自体がない)
- 顔や目が小さい(瞳が暗い印象があるor目の周りのクマが目立つ)
- 肌のトラブルが多い
- 空想の世界に浸りがち(低級霊が見えてしまう)
- 身体が平均より小さい
- 物質にあまり興味がない(自由に動けなくなることを嫌う傾向がある)
- 知的な世界や精神的な世界観に精通している(目に見えない世界に興味がある)
この特徴に当てはまれば当てはまるほど、《逃避の仮面》をつけている可能性は高い傾向があります。
拒絶による《逃避》する人の心理
《逃避する人》は、自分には価値がないと考えています。
その為、あらゆる方法を使って完全になり、自分の存在に意味を見出そうとします。
自分の目から見ても、他人から見ても、自分には価値があると思えるようにしたいのです。
《逃避する人》の口グセは、『意味がない』『どうしょうもない』『何もならない』という言い方をしばしば使います。
『こんなことしてなんの意味があるの』『あの人はどうしようもない人だから』『こんなことしていても何にもならないわ』と否定的なことばを言いがちです。
《逃避する人》は孤独を好みます。
人から関心をもたれると、どうしていいのか分からずに戸惑ってしまいます。
家族や友人といても、なるべく目立たないようにします。
《逃避する人》は学校でも友達が少なく、仕事をするようになっても、友達ができません。
周りの人は『1人が好きなのかな』と思って、そっとしてあげているだけなのですが、本人は『私は人から相手にしてもらえない』とか『誰も私のことを理解してくれない』と思っています。
異性から拒絶された場合は、『私が悪いんだ』と自分を責める癖があります。
自分よりも優れた人たちを見て、自分と比較してしまうので、自分は人より劣った存在だと感じてしまいます。
兄弟が多い人も、親が他の兄弟よりも自分を優先してくれなかった場合、拒絶されたと感じやすく、『自分は他の兄弟よりも劣っているんだ』と思ってしまいます。
《逃避する人》は、何事も完璧に行わないといけないと思い込んでいることもあります。
完璧にできなければ、『やっぱり自分は価値のない人間なんだ』と思い込みやすく自己評価を自分で下げてしまいます。
身体的への影響とは?
《逃避する人》は基本的にあまりご飯を食べません。
不安やストレスが強くなると、食欲をなくしてしまいます。
痩せているのに、本人は太っていると思い込みやすいのもこのタイプの特徴です。
アルコールやドラッグに逃げるのもこのタイプです。
また、甘いものが大好きで、そこでエネルギーを補おうとします。
甘いものを食べ過ぎると、糖尿病や低血糖症にもなるので気をつけましょう。
体調不良になる特徴として、下痢を引き起こすことが多く、不正脈にもなりやすいのが特徴です。
1番気をつけたいのが《ガン》になる可能性があるということです。
人を憎んでいたり、親を許すことが出来ずに、自分の中に憎しみを抱えてたままだと《ガン》になりやすいので気をつけましょう。
また、呼吸器系の病気やアレルギーになる傾向が多いです。
拒絶された傷の痛みを癒す方法
過去に起きた出来事でトラウマになってしまったことや、嫌な記憶として残っている場合、その傷を認め、受け入れていくことで、心が軽くなり、間違ったフィルターを外すことで、人と関わる時に傷つくことが少なくなっていきます。
傷を癒すために大事なことは、《傷があることを認める》こと《その傷を癒すためにやらなければいけないことがある》ということを受け入れることです。
そして、傷を癒す時に気をつけたいのが《エゴの声》です。
私たちのエゴは、これ以上傷つかないために《逃避する》という仮面をつけることを、私たちに促しました。
エゴは、その傷自体に意識を向けて欲しくないので、しばしば隠そうします。
《傷があることを認めたくない》のです。
認めることより、隠す方が楽なんです。
ですが、『今のままだと生きづらいし何かを変えたい』と思っているあなたなら、このエゴの声に騙されることなく、自分の傷を受け入れていくことができると思います。
最初の段階はとても苦しくなったり、投げ出したくなったり、受け止められないことも出てくるかもしれませんが、少しずつ克服するということを意識していきましょう。
自分の心の傷に気づくヒントは《目の前にいる人々が教えてくれます》
例えば、友達のやっていることにイライラする場合、あなたも同じ部分を持っているということです。
イライラするのは、自分のそういう一面を、あなたが自分に許していないのです。
例えば、友人が彼氏優先にする所が許せないとしたら、【自分もそうしたいけど、それを自分に許可していない】ということです。
仕事で不真面目な同僚がいて、でもそんな適当な彼女がなぜか、男性から可愛がられて、フォローもしてもらえる。
『私の時は何もしてくれないのに、なんで彼女ばっかり…。』と思っていても、実は自分の振る舞いが、そういう現実を引き寄せています。
拒絶による傷を負っている人は《逃避する》仮面をつけているので、人から求められることや自分のことを気にかけてくれる人はいないと潜在意識の中で思い込んでいるので、そうなるように、自分でそういう態度をとってしまっているということに【気づく】ことが大切です。
そして、気づいたら、『なぜそんなことをしてしまうのか』を深掘りしていくと、幼少期に拒絶された体験を思い出せると思います。
そして、傷ついてしまった、その時の状況を思い出して、あの時何を感じていたのかを感じて下さい。
『なんでもないふりしたけど、本当はどんな気持ちだったのか』
『本当はあの時、何て言って欲しかったのか』を自分に問いかけてみましょう。
押さえていた感情を思いっきり紙に書き出して見てください。
ここからはイメージワークです。(目を閉じて行なって下さい)
大人になったあなたが、幼かったあの頃の自分を強く抱きしめてあげましょう。
そして『辛かったね、本当はもっと◯◯して欲しかったよね』とあの時して欲しかったことを今のあなたが代弁してあげましょう。
そして、『もう大丈夫だよ。よく頑張ったね!大好きだよ』とぎゅーと抱きしめてあげましょう。
大切なのは、感じた感情は否定せずに受け止めてあげることです。
この癒しのワークは過去の傷ついた出来事別に何度も行っていくことで、傷つかない為に被っていた仮面を外すことができるようになります。
何か嫌な感情になってしまい、そこに囚われることがある時に、このワークをやると、忘れていた過去の記憶ご蘇えり、『その時にこういう思い込みをしてしまったから、こういう反応をしてしまうのか』という気づきを得られるようになります。
自分が感じる負の感情も全部受け入れて、『そう思ったんだね』と認めてあげると、感情が暴走するのを防ぐことができます。
人は誰かに認められたいと思いがちですが、本当は自分自身を認めあげたいと思う心が他者に向いてしまっているだけなので、そこに気づいて受け入れていくことで、仮面は自然に剥がれ落ちていきます。