【境界性パーソナリティ】特徴と恋愛傾向

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寝そべっている女性

パーソナリティとはその人の個性や人柄のことを指しています。自分または相手のパーソナリティを知ることで人間関係を良好に保つことも簡単になります。

今回は境界性パーソナリティタイプについて解説していきます。

境界性パーソナリティとは?ー確かな愛が感じられない

境界性タイプの人の特徴とは、《自己評価が低く見捨てられ不安が強くていつも不安な人》

このタイプは非常に傷つきやすく、自己否定しやすく常に愛情飢餓で不安定なのが特徴です。ですが、外見は人並み以上に綺麗な人も多く能力も優れていたりするのに、本人は自分はダメな存在なんだとか、生まれてきたのが間違いだと思いやすく、人に依存して生きていきたいタイプです。

愛されていたとしても、いつかは裏切りられるんじゃないかと思っていたり、本当は自分のことなんか愛していないんだ。と被害妄想しやすいのが特徴です。

捨てられるくらいなら、こっちから別れ話しを切り出して終わりにしょう。とか酷い場合は、捨てられてしまうなら、もう自分には生きている意味がないから死んでしまおう。など極端で破滅的な思考に陥ってしまうこともあります。

自己否定が強く精神的に不安定な状態が続いてしまうと、衝動的に自傷行為をしたり自殺をしたりすることも珍しくありません。

ですが、最初の印象はとても良く魅力的で、サービス精神旺盛で相手が何をしたら喜ぶのかを知っていて、そのように振る舞って相手を魅了しますが、仲良くなると段々と素がでてきます。

基本的に情緒が不安定で、明るく盛り上がっていたかと思うと、さっきとは別人かのような、些細な出来事がきっかけで、傷つき落ち込んでしまうこともあります。

最初は相手を過度に理想化し賞賛したりするのに、少しでもアラが見えてしまうと、急に気持ちが冷めてしまい、逆に最悪な奴だと、こき下ろしたりします。

『カエル化現象』と最近話題になったりしましたが、このタイプはその傾向が強くでたりします。

境界性パーソナリティチェックリスト

自己診断チェック】以下の項目について、よく当てはまる場合(◎)、当てはまる(○)、どちらとも言えない(△)、当てはまらない(×)のいずれかで答えて下さい。現時点の気分や感情だけではなく、過去数年、あなたがどんな風に感じ、行動してきたかを振り返りながら、最も当てはまるものを選んで下さい。《どちらとも言えない》が多くなると判定の感度が低下するのでご注意下さい。

⬜︎大切な人に捨てられるのではないかと不安になって、必死にしがみついたり、そうはさせまいと相手を困らせたことがある。

⬜︎相手を理想的な人だと思ったり、ひどく幻滅したり落差が激しい方だ。

⬜︎自分が本当はどんな人間なのか、わからなくなることがある。

⬜︎衝動的に、危険なことや、良くないことをやってしまうことがある。

⬜︎自殺しょうとしたり、そうすると言って、周囲を困らせたことがある。

⬜︎1日のうちでも、気分が両極端に変わることがある。

⬜︎いつも心のどこかに、空虚な感じがある。

⬜︎些細なことでも、思い通りにならないと、激しい怒りに囚われることがある。

⬜︎思い込みに囚われたり、記憶が飛ぶことがある。

⬜︎自分はあまり価値のない人間だと思ってしまう。

《判定》◎を2点、○を1として計算し、6点以上の場合、このタイプの傾向が認められるといえます。

引用元:なぜいつも似たような人を好きになるのか? 著作:岡田尊司

境界性パーソナリティの恋愛特徴

境界性タイプの人は独特の魅力を持っていて、とても明るい印象を与えますが、仲良くなるにつれて段々と影の部分が見えてきます。

明るく元気な時と、気分が落ち込んだ時の落差が激しくて、戸惑う人もいるかもしれません。

また、このタイプは相手を見る目があまりなく、表面上だけの情報で相手を判断してしまい、相手を自分の理想の人だと勘違いをして、口先だけの人に騙されてしまいやすい傾向があります。

このタイプが恋に落ちる時は大きく分けて2通りあります。

1つ目は、心が弱っていて、自己評価が著しく下がってしまっている時です。そういう時に、誰であっても、すがってしまいたくなる衝動にかられ、パートナーには、ふさわしくない人を選びがちになってしまいます。

恋人と別れてしまった直後や、喧嘩をして傷ついてしまった時など、精神的に不安定な時ほど、気を紛らわせたいという欲にかられ、自分を安売りしてしまい、余計に不幸を引き寄せてしまうという負の連鎖を招いてしまうパターンがあります。

もう1つのパターンは、境界性タイプが、何かに打ち込んでいて、輝いている時に寄ってくる人です。夢中で何かをやっている時ほど、輝いて見えることはありませんが、気をつけたいのは、そういう輝いている時に、言い寄ってくるタイプが、外見やステータスが高い相手だと、このタイプは舞い上がってしまいがちですが、相手はあなたの明るい部分しか見ていないので、暗く自信のないような、雰囲気のあなたを見てしまうと、引いてしまう可能性があります。

このタイプに必要なパートナーは、分かりやすい表面上の優しさをくれる人よりも、上手くいっている時は、そっと見守ってくれていて、あなたが辛そうにしている時にそっと寄り添ってしっかりとあなたと向き合ってくれる人がパートナーだと精神的に安定していきます。

このタイプは、心の安全基地になってくれるような人が、パートナーだと不安定な精神状態になりにくいのですが、境界性タイプを利用したり、振り回してくるような人と付き合ってしまうと、常に心は不安定で落ち着きがなくなってしまい、衝動的によくないことをしてしまう可能性が高くなります。

境界性パーソナリティの人との恋愛の注意点

このタイプは自分の事を好きなのか、どうかを試す為に駆け引きをすることが、しばしあります。駆け引きをして、相手が引き下がった場合は、頼りにするには値しないとみなされ離れていってしまいます。

駆け引きをしても、真摯に向き合ってくれる人だと、このタイプは安心して甘えてくれるようになります。ですが一度心を許すと依存しやすい傾向があります。

精神が不安定になった時や、パートナーが仕事で忙しく、あまり構ってあげる余裕がなくなって、愛情表現が気薄になってしまうと、見捨てられるのではないかと不安になってしまい、自傷行為に走ってしまったり、他の異性に満たしてもらおうと、浮気や不倫に走ってしまうケースもあります。

パートナーと喧嘩が絶えず、別れ話しに発展してしまった場合、見捨てられたら生きていけないと思ってしまい、衝動的に自傷行為や自殺をほのめかしたりして、相手の気を引こうとしてしまいます。

そういう場合は、感情的にならず冷静に話しあって、境界性タイプの感情に寄り添っていくことで精神状態も安定していきます。

どのように育ったのか

このタイプは、幼い頃愛情を奪われる体験をしたり、見捨てられたと感じるような体験をしたりして、心に深い傷を抱えてしまったことが原因で、自己評価が低くなってしまっています。

また幼少期の頃家庭環境が複雑だったり、親とギクシャクしている場合が多い傾向があります。愛着が不安定で、母親との関係が不安定だったり、父親がいないということも少なくありません。

不安定な精神状態が長く続くと、自分は愛されていないんじゃないかとか、必要ない人間なんじゃないかと思いつめやすい傾向もあります。

不安型愛着スタイルと未解決型の愛着スタイルを持っていることも多く、見捨てられ不安をいだくと同時にとても傷つきたすく繊細なタイプです。

まとめ

このタイプは愛情に飢えている分、思春期から20代頃までは特に、みてくれに惑わされやすく、そして軽々しく愛を囁く異性に惹かれてしまいやすい傾向があります。

自分1人では心を満たすことができない為、自分に好意を持ってくれる人にすがってしまいやすく、そういうタイプに限って身体目当てであったり、自分のナンパ術を試したくて寄ってくる人が多い傾向があります。そういうタイプに引っかかってしまうと、愛してはくれないため余計に、境界性パーソナリティタイプにとって傷をえぐってしまうような関係に陥ってしまうことが多くあります。

このタイプが幸せになる為には、自分は寂しがりやで依存体質なんだ。というこをしっかり理解して、そして、自分のこの性質とうまく向き合っていき自己受容する努力をしなければいけません。

例え良いパートナーに巡り会っても、情緒が不安定で常に相手にばかり愛情を求めてしまうと、どんなに愛情深い人でも疲れ果ててしまい、あなたの元から離れていってしまいます。

そうならない為にも、自分で自分を満たせる努力をしていくことで、人間関係も良好になっていきます。

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