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あなたは今欲しいものがありますか?
それが手に入ったら幸せになれると思いますか?
または、「今の会社が不満だからもっと評価される職場に転職できたら満足できるかも」とか
「お金があれば、今の不安は全部解決するはず・・」
「新しい服や車を買ったら、自分に自信が持てるだろう」など
でも、欲しいものを手に入れてもまた他のものが欲しくなるという心理になってしまう人もいるのではないでしょうか。
今回の記事は、ものを買っても心が満たされない理由を解説していきます。

物を買っても満たされないのはなぜ?
ずっと欲しかったものが手に入っても一時的には高揚感があり、お気に入りで毎日使うのが楽しみになるような経験をしたことがあると思います。
でも、一定期間を過ぎれば、心は次のものが欲しくなっていたり、それが手に入らないことで不足感を感じることがあるかもしれません。
実は《満たされる》とは、何かを得た時に生まれる感覚ではありません。
本当の意味で満たされた気分になるのは、《すでに十分に持っている》ということに気づいた時に初めて訪れるものです。
例えば、仕事でここまでは達成したいと、それに向かって直向きに頑張ってついにその地位に辿りついた時、達成感は感じることができると思いますが、一定期間を過ぎれば、その地位についた時からまたそのステージでしか味わえない悩みや苦悩、不安が襲ってきます。
外側の地位やステータスにばかり拘ってしまうと多くの人は、「望むものを手に入れたはずなのに、なぜか心が虚しく感じる」という感覚に陥ってしまうことがあります。
あなたは本当に《満たされる》という感覚がどんなものなのか知っていますか?
なぜ、自分が欲しかったはずの物を手に入れたのに心がついてこないのでしょうか?
なぜ、物欲は満足するどころか人を消耗させたり、また次なるものを欲してしまうのか・・
努力して何かを手にいれることは、自分を今の状況よりも成長させてくれるものでもあります。
でも、何かを欲しがることで本当はもう既に十分に備わっている魅力に気づかずに、逆に自分らしさを見失わせているとしたら?
実は自分が望んでいる方向の全く逆の方向に走っているとしたら・・?
あなたが今強く欲しがっているそれは、本当のあなたの心を満たすものでしょうか?
手に入れたのに満たされない時に気づいて欲しいこと

努力して今の地位についた人や、夢や目標が叶って嬉しいはずなのになぜか心が空っぽのような感覚にある人
あのモデルさんのように痩せて綺麗になって可愛い服も着て街を歩くことができた人
欲しい服を好きなだけ買っておでかけしたのに思ったような満足感が得られなかった人
念願のマイホームや子供を授かって欲しかった理想のライフスタイルを手に入れたつもりなのに、イマイチぱっとしないような気分になることが多いなど
人それぞれ叶えたい願望や欲しい物は違いますが、一旦は手にいれることができたのに思ってる以上に満足感や満たされた感覚が得られない、または長くは続かなかった・・・
それさえ手に入ればそれが自分を満たしてくれると信じてきた人もいると思います。
「いい大学に入れば・・」「大企業に就職すれば・・」「可愛い彼女ができれば・・」「ステータスの高い彼ができれば・・」「結婚して子供ができれば・・」「夢の仕事に就くことができれば・・」「あの車が手に入れば・・」「家が買えたら・・」
そんな思いを持ってそれを一つずつ獲得してきたはずなのに・・何かを手にいれるたびに達成感はあるものの、その喜びは思っていたよりもずっと早く消えていくこと・・
「これだけたくさんの物を手に入れてきたのに、なぜ心は満たされないんだろう?」と落ち込むこともあると思います。
「空虚感に襲われてしまう自分がおかしいのかな?」と自分を否定してしまう人もいると思います。
ないから欲しいと思っていた・・ないからまだ幸せではないと思い込んでいた・・
だから必死になってそこにいけさえすれば幸せになれると信じて邁進してきた・・
でも、その視点こそが間違いなのです。
手にいれなきゃ満たされないという思い込みが実は間違いなのです。
何かがないから自分は不十分だと思っていませんか?その思考で何か物事を達成したり、手に入れても心は満たされるはずがないのです。
誰もが生まれた時から実は完璧ですでに持っているのに、誰もそのことに気づいていないだけなんです。
《足りない》と思わせる社会の仕組み

では、なぜ私たちは今の自分に満足ができないのでしょうか?
それは、社会の仕組み自体が《足りない》と感じさせるように設計されているのです。
資本主義社会自体が「不足感」を前提に動いているからです。
企業は私たちに「これを買えばもっとよくなれる」「今のままでは不完全だ」と繰り返し訴えてきます。
それに応じて人は商品を購入し、経済が回ります。
つまり今の自分に満足している人は経済にとって都合が悪い存在なのです。
この仕組みは、SNSによってさらに加速しました。
私たちは日々、他人の生活のハイライトを見せられています。
誰かの結婚報告・ブランド品の購入・海外旅行・理想のライフスタイルなど、そんな映像を見るたびに無意識のうちに比較が始まります。
「自分にはない」「まだそこまで到達していない」「持っていない自分は情けない」など劣等感に苛まれることもあります。
重要なのは、SNSが単なる情報の場ではなく、注意と欲望のコントロール装置になっていることです。
SNSのアルゴリズムは、あなたがもっとも反応しそうな、他人の成功やあなたの不足を映し出す情報を優先的に見せてきます。
その結果、あなたの関心は「今ここ」ではなく「まだ持っていないもの」に固定されていくのです。
このような社会構造の中で「足りないから努力する」「得られないと満たされない」という考えがいつの間にか私たちの思考に優先的に入ってきてしまいます。
この考え方自体に落とし穴があり、それは「満たされる未来」が常に《今ではないどこか》に設定されていることです。
そしてその、《今ではない》は永延と続き、本当の意味で「満ちること」にたどり着けないということです。
気づかないうちに私たちは「外の何かを得ることで内面を満たそうとする」方向に人生を使い果たそうとしているのです。
けれど本当はその逆だということをそろそろ気づかないといけません。
本当はもうすでに在るということに気づくことこそが、心を満たす出発点なのです。
実は、何一つ欠けていないし足りてないわけでもないのです。
そこに気づけた時に視点が変わり、今まで感じていた不足感もなくなっていきます。
手に入れれば満たされるという幻想を手放す

私たちが「満たされたい」と願う時、無意識のうちに信じている前提があります。
それは「手にいれることで満たされる」という考えです。
しかし、その前提こそがあなたの心を疲れさせ永遠に欠乏感から抜け出せなくする落とし穴なのです。
ここからは、現代人が陥りやすい「3つの誤解」を挙げていきます。
①もっと頑張ればいつか満たされる
「あと少し収入が増えたら・・」「この資格を取れば・・・」「理想のパートナーと出会えれば・・」そんな風に目標設定して生きることは、一見すると健全な姿勢に見えます。
けれど、次から次へと欲望が生まれ「ゴールのはずだった地点」が通過点に変わってしまう感覚になります。
これは、人間の脳に備わった《報酬系》の働きによるものです。
私たちの脳は、報酬を得る「前」にもっとも強く興奮します。
欲しい物を想像した時ドーパミンが放出され、一時的な快感とやる気が生まれます。
しかし実際にそれを手に入れた瞬間にドーパミンは急速に下がります。
その結果、また新しい刺激を求めて「次」を追いかけ始めてしまうのです。
②誰かに認められれば私は満たされる
SNSのいいね!や高評価、職場での表彰、パートナーからの承認など私たちは、他者からの目を通して自分の価値を確かめようとする傾向があります。
けれど、ここに落とし穴があります。
承認欲求を満たすために他人に認められることを重要視しすぎると、自分の感覚や基準が不在になっていきます。
「これをやれば褒められるかも」「これをやれば認めてもらえるかもしれない」などそんな風に他人の期待に応えることが習慣化していくと、自分が本当はどうしたらいいのかが分からなくなってしまいます。
その結果「たくさん褒められているのに、なぜか苦しい」と感じたり
「評価してもらえないことで自分に価値を感じなくなって空虚感に襲われたりします。
人は他者との関係の中で生きる存在ですが、自分の内側とつながらないまま得た承認欲求は一時的なものでしかなく、自分自身の本質がきちんと築かれていない限り、どれだけ褒められても安心できる日は来ないのです。
③不満がある=私は満たされていない
「不満=不足」という短絡的な思い込みです。
たしかに日常には小さな不満がたくさんあります。
もっといい会社で働きたい・人間関係で揉めたくない・もっと雰囲気のいい職場に転職したい・もっと給料が欲しいなど・・・
こうした思いがあること自体は自然なことですが、不満を感じることと、心の奥底で「満たされない」と感じていることは全くの別物です。
不満とは変化を促すきっかけにもなります。
けれど、それが「今の自分じゃダメだ」「今まで選んできた道は選択を間違えていた」といった自己否定にすり替わってしまうと、不満が欠乏へと変わっていってしまいます。
また、私たちの脳には”適応現象”があります。
最初は新鮮だったものも、繰り返すうちに当たり前に感じられてしまい、どんなに快適な環境にいても感謝や喜びを忘れてしまうのはこのためです。
つまり「満たされなさ」は実際の不足ではなく、感受性の磨耗によって起きている場合が多いのです。
これら3つの誤解に共通しているのは「足りないものを追いかければ、いずれ満たされるはずだ」という思いこみです。
けれど、本当の満足感は手にいれることではなく「すでにあるものに気づくこと」からしか生まれないのです。
現実を見る角度が変われば人生の質も変わる

私たちが「手に入れることで満たされる」と信じている限り、満足は決して長くは続きません。
では、どうすれば、本当の意味での満たされる感覚にたどりつけるのでしょうか?
それは、《世界は自分がどう見るかによって形を変える》という事実です。
量子力学の世界では「現実は私たちの主観によって変わるものである」ということが証明されています。
スピリチュアルな領域では、似たようなことが「波動」や引き寄せの法則という形で語られてきました。
自分が出している波長が共鳴する現実を引き寄せるという考えです。
この2つの分野でも同じことが言われています。
それが、「どのような意識で世界を見るか」が現実の在り方を左右するという点です。
それを踏まえて、今あなたは世界をどのように観測していますか?
足りないもの、不安なこと、まだ手に入れていない未来、そんなものばかりを意識していませんか?
もしそうなら、あなたの意識は「欠乏」に同調し、それに似た現実を繰り返し引き寄せてしまいます。
ですが、これから意識して「既にあるもの」に意識を向けるようにしましょう。
そすると心は「足りている」という波動に調律され、現実に見えるものさえも変化し始めます。
満たされるとは《何かを得た時》に起こるものではなく、何を観測しどこに波長を合わせて生きるか
それこそが満たされる感覚の正体なのです。
それを選択するのは、あなたの内側の意識です。
自分の中にあるものを《在る》と認め、そこに意識を向けた瞬間、私たちは「今ここが満ちている」という感覚に包まれます。
満たされていることに気づくための5つの習慣

ここからは、今ここを感じることができる小さな習慣を紹介していきます。
これを日々の中に取り入れることができて、意識して活用することができるとより日々の充足感を感じることができるようになります。
朝起きてすぐに静けさを味わう
目が覚めた直後の数分間は、1日の中でも特に静かな時間です。
このとき、スマホを開く前に、窓の光や空気の温度、布団の温もりなどを感じてみてください。
「今日も目が覚めた」「體が動く」「息ができる」当たり前のことですが、当たり前に思っていることを改めて感じてみようとしてください。
大事なのは気づくことです。
忙しい朝が始まるまえに、朝の静けさを味わうこと、それが心の土台を整えてくれます。
何か欲しいと思った時に、立ち止まって考える
新しい服、評価、愛情、《何かを手に入れたいと思った時、すぐに行動に移すのではなく、一呼吸おいて、自分に問いかけてみてください。
「それがなくても自分はもう十分なのでは?」と・・・
この小さな内省が、過剰な期待や焦りをゆるめてくれます。
欲望は否定せず、振り回されずに向き合うことが大切です。
それが満ちている感覚を保つ鍵になります。
寝る前に3つ幸せだったことを思い出す
1日の終わりに今日の出来事の中で「満たされた」と感じた小さな幸せを3つ思い出してみましょう。
疲れて帰ってきて大好きなペットに会えた・食後のデザートが美味しかった・仕事がスムーズに終わった・憧れてた先輩と目が合った・見たかった映画を見れたこと・満員電車で椅子に座れたこと・バスがスムーズに来てくれたなど、日常の小さな出来事でも嬉しかったことを思い出してみましょう。
小さな幸せに気付けた時に、満たされていくのです。
これを毎日続けることで、満足の基準が未来から今へと戻ってきます。
SNSを見ない日を1日作る
他人の生活や言葉を見続けていると、自分に足りないものばかり目に入りやすくなります。
ときには、1日だけでもSNSを閉じて、自分の生活だけに集中してみてください。
自分の食事、自分の気持ち、自分の声に意識を戻すことで、他人に振り回されない「自分だけの価値観に気付けます」
だれかと比べない1日は、それだけで心を穏やかにしてくれるのです。
口に出して「ありがとう」と言ってみる
感謝は頭の中だけで思うよりも「声に出す」ことで深く実感できるものです。
誰かが手伝ってくれたとき、食事を作ってくれた時、あるいは自分自身に対してでも構いません。
「ありがとう」と言葉にすることで、目の前の出来事が”ある”という実感に変わっていきます。
それは、心の空白を埋めていく小さな行為でもあります。
まとめ
今回は欲しい物を手に入れても満たされない原因について解説してきました。
私たちは周りの影響で持っている人が豊かで恵まれていると勘違いをしていますが、実は感じることができる人が本当の意味で豊かで幸せなんです。
また、満たされない・虚しさがある・目標達成しても満足感がない・空虚感に襲われるといった感情になりやすい人は、過去や未来にばかり意識が向いていて、”今を生きていない”ことが多いのです。
でも、今この瞬間に意識を集中させる癖をつけることで、日々の満足感は変わっていきます。
欲しいものを手に入れなくても、本当はもうすでに豊かな人生だということに気づくことができるようになります。