※この記事は広告を利用しています。
自分の恋愛がうまくいかない原因が、愛着スタイルに問題があると知り、克服しょうと頑張っている方や、克服できそうな段階にいて、次のステージを目指している人に注意して欲しいことがあります。
それは適切な人間関係と安全基地を確保するという事です。
不安型愛着スタイルの人は、依存や執着心が強く思い込みが激しくなってしまう人もいて、その思いの強さによってせっかく克服する段階まできたのに、別の依存先にハマって抜け出せないという人もいたりします。
そこで今回は、不安型愛着スタイルの人が克服する段階で、気をつけるべき落とし穴について解説していきます。
不安型愛着スタイルタイプの思考の罠とは?
愛着スタイルを克服するために、今までの環境や人間関係から距離を置き、自分の意志で前に進もうと歩み始めたことは大変大きな進歩で、今までの生きづらいやり方を手放して、自分らしく生きようと決めたあなたに、元の不安型に戻ってしまわないように、今後の注意点をいくつか紹介していきます。
正しい選択ができるように一緒に乗り越えていきましょう。
理想化という支配
不安型愛着スタイルの人は、対等ではない、支配された関係に陥りやすく、一見支配とは異なるように感じることもありますが、不安型タイプが相手に理想像を投影してしまうことで、支配関係になってしまう場合もあります。
【自分が喜んでそうしている、それが生きがいになっている】と思い込んでしまう傾向があります。
どう状態かというと、尊敬している存在や崇拝している存在に対して起きやすい関係です。
占いや新興宗教にもハマりやすいので注意が必要です。
自分が理想としていたり、憧れているような存在の人が目の前に現れた時に、感動してその人に夢中になってしまい、その人の全てを知りたいと思い、考え方や生き方全てをリスペクトしてしまったりします。
『この人にはどんなことがあってもついていこう』とか『この人は自分の理想としていた人だ』という思いに囚われてしまいやすいのです。
そう思ってしまった場合は、心理的に支配されやすい状態になっているというサインなので気をつけましょう。
一見良さそうに見える事例だけど、本来目指すべき対等な関係とは違うということを認識する必要があります。
どういうタイプがハマりやすいのか?
理想化してしまいその人から心理的に支配されやすいタイプは、幼い頃あまり目立たず、これといって特別な才能がないと感じる事が多かった人がなりやすい傾向があります。
例えば、兄弟がいて、姉は成績優秀で、親に褒められたり手塩にかけてもらっていたけど、妹の自分は成績は真ん中当たりで、さほど優秀ではなく得意科目もない平凡なタイプ。弟はスポーツマンでクラスの人気者でいつも友達に囲まれていて楽しそう。
など同じ兄弟でもタイプが異なっていて、その事に劣等感がある場合など、『どうせ自分は何もできないし、誰からも必要とされないんだ』と思ってしまっている。
そんな思考のクセが抜けずにいると、ある時、そんな自分の存在を認めてくれて、期待してくれる人が現れると、今まで感じたことのないような高揚感に包まれて、『この人の期待に応えたい』と必死になり自分のキャパシティを超えても頑張ろうとしてしまいます。
心身に影響が出てしまっても、偶像化してしまった相手の期待に応えないと、『自分は終わってしまう』という強迫観念が出来上がり、相手にマインドコントロールされてしまい正常な判断ができないような状態になってしまう人もいます。
これは、私が数年前に愛着障害を克服しようとしていた過程で同じような経験をしました。相手を理想化し崇拝していて、その人に近づきたい一心で、オーバーワークになり体調も精神的にもボロボロになってしまいました。
私と同じような経験をしないように、不安型愛着スタイルの人は気をつけていきましょう。
では、どのようにしていけばいいのでしょうか?
理想化ではなく安全基地をつくる
不安型から克服していく過程で大切なのは、身心の安全基地を作ることです。
理想化することとも違い、お互いが対等でいられるような人と良好な関係を作る事だったり、自分の気持ちと向き合うための静かな空間を整えるということです。
まずは、安心できる環境整備が優先で、不安型の特徴が助長する人や環境から距離をおきましょう。
次のタイプの人を見つけることをオススメします。
- 愛着スタイルが安定型の人→詳しくはこちら
- 不安型愛着スタイルを克服した方、または克服の過程にいる方
あなたにとって大切なのは『安全基地』となる存在であって『理想とする存在』ではありません。
愛着の課題が、まだ克服されていない時に起きやすいのが、親とは適切な距離が取れても、その穴はまだ塞がっているわけではないので、その隙間を埋めようと他の人を理想化してしまい、すぐに頼ろうとしてしまうことです。
思考のクセで、親の代わりになるような人を求める傾向が強いので、依存しそうになっていないかを意識していく必要があります。
愛情や承認欲求が強いので、自分のことを認めてくれたり、褒めてくれる人に飢えているので、自分のそうした特徴も理解しながら人と接していきましょう。
自分の理想を相手に投影してしまい『この人は運命の人かも』とか『理想の相手』だと勘違いして都合よく利用されてしまうこともあるので気をつけましょう。
大切なのは『理想の存在なのか』『安全基地となる存在なのか』をしっかりと見分ける目を持つことです。
安全基地になれる人の存在とは、一緒にいて安心でき、ありのままの自分になれる存在です。
その逆で、理想の存在とは、輝かしく見えたり、トキメキなど心が躍るような感覚になります。
安全基地になれる人は対照的で、温かさや優しさを感じられて、甘やかすだけではなく、一定のルールや秩序を求め、話しを聞いてくれて、求められれば助言をするが、その人に代わって何かをするようなことはしない人です。
適切な人との距離感を教えてくれる人が、不安型タイプにとって克服するために重要な存在となっていきます。
不安型タイプにとっては、少し物足りなく感じてしまったり、距離の取り方がちょっと寂しくなってしまうような感覚になってしまうこともあると思いますが、それは最初だけで、慣れれば安定型タイプの良さが伝わるようになっていきます。
潜在意識を書き換える時に必ず起こること
愛着障害を克服するということは、幼少期から培ってきた考え方自体を手放して、新しい価値観で生きていくということです。
潜在意識も同時に変えていくことでもあるので、必ず好転反応(揺り戻し)現象が起きます。
好転反応とは、簡単に説明すると、潜在意識が変わる前に『本当に変わる気ある?』というお試しサインで、あまり良い出来事ではないことが起きます。
【本当に変わる気なら、新しい価値観でこの出来事を乗り越えて下さい】という感覚です。
私は、恋愛に関して、このお試しが何度も何度もきました。それだけ大きな価値観の変革だったのです。今までのタイプとは真逆の人とお付き合いをすると固く決めたので、その価値観に慣れるまで3年の月日がかかりました。幼い頃からの好きになりやすいタイプとは違うタイプと恋愛をすると決めたので、自分自身の見た目も変えて、今までの好きなタイプに好かれるようなファッションや行動を変えました。
愛着障害を克服する過程で起きやすいのは、【寂しさに負けないで自立できるか】というお試しが何度もくると思います。
それは分かりやすい出来事もありますが、変化球でくる場合もあります。
そこで大切なのが、愛着障害を克服した後の自分はどうなっているのか?ということを明確にイメージすることです。
しっかりと理想の自分をイメージしてください。
そして、問題にブチ当たった時に【未来の自分(理想の自分)ならどうするのかな?】という視点で物事を捉えて決断していって下さい。
私のお試しは、主に異性関係でした。ドストライクの顔でステータスも高く、一見安定型に見える人だけど、話すと回避型傾向が強い人や、社会的地位が高くて周りに自慢できそうな人など、前の自分なら感情任せに行ってたと思いますが、未来の私なら選ばないと思い、好きだけど付き合わないという選択を取ることができました。
ブレない軸を確立すると、多少胸がうずくような決断も未来から逆算して考えることで、冷静に判断が出来るようになりました。
ですが、元に戻りそうな決断をしてしまいそうになる時もありました。
そんな時に役に立った考え方は自分の身近にいる、【あぁいう人にはなりたくない】という対象を見つけておくことです。
『今ここで自分が人として成長できなかったら、将来は自分があっち側の人間になっている可能性がある。それでもその選択をするのか?』と考えるようにしています。
この問は、仕事や、やりたいことから目を背けて堕落しそうになった時に自問自答しています。
そういうお試しを、一つ一つゲームの予習だと思ってクリアしていくことで、その先に待っているのは、不安型愛着スタイルから卒業した自分で、《安定型愛着スタイル》に変わっていて、人間関係が安定しており、関わる人がみないい人で、お互いに切磋琢磨できる関係性を築ける人達に囲まれいる。
そういう自分を想像するだけでもワクワクすると思いませんか?
自分自身の捉え方や価値観を変えるだけで、見える世界もまるで違うものに変わっていきます。
自分のステージが上がると、それに合わせて素敵な縁にも恵まれるようになるので、不安型愛着スタイルを手放して生きやすい未来を作っていきましょう。