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恋愛や対人関係に大きく関係してくる愛着スタイルですが、今回は安定型愛着スタイルを持つ人の特徴と恋愛傾向を解説していきます。
愛着スタイルとは?
愛着スタイルとは、恋人や友人など、あなたが周囲の人と、どんな繋がり方を求めているのかや、相手にどう接しているのかでそれぞれのタイプに分かれていきます。
心理学の研究において愛着スタイルが恋愛や対人関係に大きく影響を及ぼしていると考えられています。
愛着スタイルには大きく分けて3つの種類に分類されています。
『安定型』『不安型』『回避型』に分かれていて、それぞれ幼少期の養育者との関係によって形成されています。
細かく分けるとその中には『不安型×回避型』や『恐れ×回避型』などもありますが、今回は3つの特徴の中の安定型について解説していきます。
【安定型】
親の愛情を十分に受けて育ち、安定した親の元で育つことで精神が安定していき、対人関係で不安になることが少ない傾向があります。
【ありのままでいていいんだ】ということを学んでいるので、自分も相手も同じように尊重できます。
【不安型】
幼少期に親から充分な愛情を受けて育っていないため、感情が不安定で自分に自信がなく相手に依存しやすいのがこのタイプです。
愛されているか不安なので、それを確認するために、過度な束縛や必要以上の愛情表現を求めてしまいます。
【回避型】
幼少期に感情を抑えないといけないような養育環境で育った場合が多く、自分の気持ちを隠してしまう癖がついています。
距離が近くなるのを恐れているので、人と親密になるのを避けようとします。
不安型とは反対に、自分の感情を表現するのが苦手で、人と一定の距離を取ろうとします。
ですが、根本的には不安型と同じで【愛されたい】という気持ちはあります。
安定型愛着スタイルの人間関係における特徴
安定型愛着スタイルを持つ人は、自己信頼ができているので、対人関係について、不安になることが少なく、他者も自分と同じように尊重しています。
こんなことをしたら相手に嫌われてしまうのではないか?や、今のあの発言はどういう意味なんだろう?など、相手の言動で振り回されたり、相手の顔色を伺いながら自分の行動を決めるということがありません。
また、自分の意見をしっかりと相手に伝えることができます。
『俺はこう思ってるけど、〇〇はどう思う??』と自分の意見と相手の意見を聞いてくれます。
そこで意見の食い違いがあっても、相手も自分も尊重できるので、話し合うことで折り合いをつけることができます。
決して感情的にならずに、どうしたら問題解決ができるのかに焦点をあてて考えることができます。
個人的に安定型タイプのいい例だと思っているのが、YouTuberのTOLAND VLOGのサムさんは、安定型タイプの特徴が滲み出ているなと感じました。
安定型の恋愛傾向
恋愛についても安定型の人は誠実で、相手のことを信頼しているので、お互いの価値観が合わなくてもしっかり話し合うことで、問題が解決できると考えているので、不安になることがありません。
相手の内面を理解するための努力を怠らないので、話題が尽きないこともあります。
なんでも素直に話しをしてくれるし、否定せずに相手の話を聞いてくれます。
また、愛情表現がストレートで駆け引きはせず、好きな人にはしっかり自分の気持ちを伝えます。
こちらが照れるくらい、真っ直ぐな愛情表現をしてくれるので、彼の行動で不安になったりすることがほとんどありません。
離れていても、安心させてくれます。
相手が嫌だということはできるだけしないようにしてくれたり、関係が上手くいかなくなりそうな時は根気よく相手と話し合おうとします。
精神状態が安定しているので、感情に波があまりなく、人によっては【つまらない人】と言われることが多い傾向があります。
安定型の人は、恋人や大切な人に対して『お前』という呼び方をしない傾向があります。
回避型や不安型の人は結構使っていることがあるので、見分けるポイントにもなるかもしれません。
なぜ【つまらない人】と思われてしまうのか?
不安型や回避型からみると安定型の人は、常に穏やかで落ち着いているので、一緒にいると【刺激がなく】つまらないと思われてしまいがちです。
不安型や回避型の人は、幼少期から環境的に安定して穏やかな毎日ではなく、養育者の気分に左右されることが多かったので、それに慣れてしまい【安定🟰つまらない】と解釈する傾向があります。
刺激がない毎日を退屈だと思ってしまう人もいます。
そして、穏やかで誠実な対応をする安定型の人と付き合うと、【愛情が薄い人】と思ってしまうことが多々あります。
なぜ不安型や回避型はそのように解釈するか解説していきます。
【不安型】✖️【安定型】の場合
不安型は自分に自信がなく、常に愛情に飢えています。
そして嫌われることを恐れるあまり自分の意見が言えなかったり、人の顔色を伺って行動するのでいつも心が不安定です。
そんな不安型は回避型に惹かれてしまうことが多く、回避型に振り回されて傷ついても執着してしまい離れられなくなります。
幼少期の不安定な環境に慣れている為、無意識に自分を振り回してくれる人を選んでしまうのです。
不安型の人にとって、駆け引きをするような激しい恋であればあるほど燃え上がってしまいます。
そんな恋愛経験から安定型と付き合うと振り回されることがないので、どこか物足りなさを感じてしまいます。
【回避型】✖️【安定型】の場合
回避型は恋愛面でもパートナーを戸惑わせることがあります。
安定型の人は、相手と対等でいたいという思いがあり、うまくいっていない時はお互いがどう思っているのかを話し合っていきたいと考えますが、回避型は重要な問題に直面するとそれを避けようとしてしまいます。
回避型の人は幼少期に養育者に愛情を求めても養育者から拒まれたりしたことが原因で、感情を隠してしまうことがあります。
拒絶されるのを恐れるあまり自分から相手を避けてしまいます。
回避型の特徴を理解して一定の距離をとりつつ相手に関心をもって接していかないと、自分から離れた癖に、相手が追いかけてこないと、回避型は『もう飽きられてしまったんだ』と勘違いしたり、拒絶されたと思い自分から離れていってしまいます。
なので、つかず離れずの距離感を保ちながら、『気にかけてるよ』という合図を出さないと自分から歩み寄れないこともあります。
自分と相手の愛着スタイルを理解する
不安型や回避型の人は全く違う行動をとりますが、根本的な所は【愛されたい】という気持ちが隠れています。
不安型は【愛されたい】【必要として欲しい】【強く抱きしめて欲しい】と願っています。
回避型は【認めて欲しい】【受け止めて欲しい】【見捨てないで】と願っています。
幼少期に養育者から欲しかった愛情をもらえず、感情が未消化なまま大人になってしまい、その愛情を獲得したくて養育者から愛情対象が異性に変わり、あの頃のシチュエーションを再現して、欲しかった愛情を獲得しょうとしてしまうのです。
ただ、【本人は無自覚】です。
なのでそこを理解して付き合っていくと相手は心を開いてくれるようになります。
不安型は比較的愛されたいとストレートに求めてくるので、関係が良好になる可能性はありますが、回避型は改善するのが難しいと言われています。
根気強く向き合っていかないと心を開いてくれなかったり、都合が悪くなると逃げてしまうので対処の仕方は難しいことが沢山あります。
まとめ
今回は安定型愛着スタイルの人の特徴と恋愛傾向についてみてきました。
自分がどの愛着スタイルを持っているのか、またはパートナーはどの愛着スタイルを持っているのかを知ることで相手の行動を理解しやすくなると思います。
不安型や回避型の人の特徴や深層心理を理解することで相手の気持ちも尊重できるようになります。
3つの愛着スタイルの特徴を把握して、それぞれにあった対応をしていくことで人間関係もよりスムーズになっていきます。