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——頭では分かっているのに、どうしても手放せない理由——
「この恋は続けちゃいけない」
「もう終わりにしなきゃ」
「家族が傷つくのは避けたいから早く終わらせないと・・・」
頭では何度もそう思うのに、彼からのLINEひとつで気持ちが揺さぶられる。
離れたいのに、また戻ってしまう。
「分かってるけど・・彼の愛情が欲しい・・」
——そんな矛盾に苦しんだ経験はありませんか?
私自身も、「やめたいのにやめられない恋」にのめり込んでしまったことがあります。
今日はそのときの葛藤と、なぜ人はこの状態から抜け出せないのかを、体験と心理の両面から掘り下げていきます。
1. やめられなかった私の体験
それは、不倫という形で始まった関係でした。
頭では「いけない」とわかっている。
でも彼に会うと、干からびていた心が潤っていくような感覚があった。
私は当時、シングルマザーとして必死に生きていました。
営業職で成果に追われ、帰宅すれば育児と家事。
“私”としていられる時間はほとんどなく、ただ毎日をこなすだけ。
そんな私を「お姫様みたいに扱ってくれる」彼に出会った瞬間、止まっていた女性としての感覚が動き出した気がしたんです。
彼を愛していたというよりも——
彼に愛されている“私”を手放したくなかった。
それが、やめられなかった理由でした。
彼がいなくなったら私が甘えられる居場所がなくなってしまう・・・
もう自分一人で頑張ったり、耐えたりする毎日に戻りたくなかった
寂しくて、辛くて、どうしようもない毎日に戻りたくなかったんです。
彼といる時間だけが自分に戻れるような気がした。
強がっている自分も忘れて、真面目に成果を追いかける自分も忘れて、ただ彼から女性としてみてもらえることがどれだけ幸せな時間だったか・・・。
あんな気持ちになれる人に出会ったのは久しぶりでした。
2. 感情の動き:理性と快感の板挟み
- 「本気じゃない」と冷静にわかっている自分もいる
- でも離れると、空っぽになってしまう恐怖が襲ってくる
- 会えば嬉しさに満たされる
- その快感が強烈で、また会いたいと願ってしまう
「彼なしでは生きられない」
そんな錯覚のなかで、理性と感情の板挟みになっていました。
コソコソして会わないといけない罪悪感がありながらも、でも彼に会うと今日の辛い1日が一瞬で吹き飛ぶような癒しをくれる人だった。
でも、私にも子供がいて、彼にも子供がいる。
「もし、彼がこの子の父親なら・・・」
幸せな家庭をもてたのかもしれないと期待させるような優しさがあった
ずっと私が「こんな人と結婚して家庭を持ちたい」と願っていた理想の男性像だった。
だからこそ、離れたくなかった。
もっと一緒にいたいと会えば会うほどに思ってしまう。
悲しくなるのは、彼が別れてくれないこと・・そして、もし仮に別れたとしても、彼の子供は必ず傷つくということ
どっちも悲しい結末になってしまうことを考えれば考えるほど、「私何やってんだろう」と自己嫌悪になってしまう毎日。
昔、自分も経験したはずの痛みを、同じように味わわせていいのか・・
そんなことを思いながらも・・止められない感情がある
3. 心理背景にあるもの

この「やめられない状態」の裏には、必ず心理的な根っこがあります。
それは、ただ恋に執着しているのではなく——
“自分の存在価値”を誰かに証明してもらいたいという切実な欲求。
🔹 幼少期からの「見捨てられ不安」
小さな頃、家に帰る途中車で眠ってしまったことがあった。でも、家に着いた時にエンジンを切る音で起きた。
けど、自分で歩くのがイヤだったから寝たふりをしていた。その時起こして欲しかったのもある。
でも、その時親は何も言わずに車に私を置いて先に家に帰っていったの
その無視された時はものすごく悲しくなった。
意地でも歩かないと決めて粘ったけど、いつまで経っても親が迎えにくることはなく、夜になって暗くなり始めたから怖くなって、我慢できずに、自分で歩いて帰ったけど、「おかえり」もなく
ずっと無関心のままだった
気づいてほしかったのに、気づいてもらえなかった寂しさや、無関心に深く傷ついたのを今でも覚えている・・。
その感覚が、恋愛の中で再現されてしまう。
「追いかけてきて欲しい」「私の存在を大事にして欲しい」これが私の願いだった。
「離れられる=見捨てられる」
そう感じてしまうから、苦しくても繋がっていたくなる。
存在価値を感じたかった。どんな状態だったとしても、人から求められるのが嬉しかったのかもしれない。
誰からも関心を持ってもらえなかったのが無意識に刷り込まれていて、だからこそ私に関心を持ってくれる彼に依存し執着してしまったのかもしれない
きっと心の奥で「見捨てられたくない」と泣いていたんだと思います。
🔹 「誰かに必要とされなければ、私の存在は消えてしまう」という恐怖
彼が私を求めてくれることで、私は“ここにいていい”と思える。
でもそれがなくなったら、私は誰にも必要とされない存在になってしまう気がして——
その恐怖が、恋にしがみつかせていた。
🔹 愛されたい、守られたいという切実な欲求
本当は、ただ「大丈夫だよ」と言ってほしかった。
何もできなくても、何も持っていなくても、「あなたがいるだけでいい」と言ってくれる人が欲しかった。
その願いが、彼の曖昧な優しさに投影されてしまう。
🔹 追いかけてきて欲しいと願う過去の傷
「私を1番にしてほしい」
「どんな状況でも、私を選んでほしい」
そう願っていたのに、いつも後回しにされてきた。
兄弟の中で1番構ってもらえなかった。
「私がいい」と言って欲しかった
たくさんいる中で「私が選ばれたい」と思う願望があったのだと思う。
だからこそ、恋愛の中で「今度こそ選ばれたい」と強く願ってしまう。
恋愛は、ただ相手との関係を築くものではなく——
心の奥に眠る“インナーチャイルドの叫び”を映し出す鏡でもある。
「やめられない恋」の正体は、
彼への愛ではなく、“愛されなかった私”が癒されたいという願い。

ふと、思い出したのは、つるんでるグループ内で付き合うことが多かった私は、彼氏ができるたびに、なんで友人を選ばなかったのかを聞くことが多かった。
きっと無意識の内に「選ばれたい」と強く願っていたから、私を選んだ理由を聞いて安心したかったんだと思う。
4. やめられない恋の構造:依存と存在証明
- 「理性でやめたい ⇔ 感情で繋がりたい」葛藤
- 会えば幸せ、離れれば絶望
- 恋愛というよりも、存在証明のための依存になっている
つまり、「彼が好き」なのではなく——
「彼に好かれている自分」が好きだった。
その証明を失ったとき、自分の価値ごと消えてしまうように感じていたから。
彼がいない毎日に戻るなんてイヤだった。
退屈でつまらない。また家と仕事の往復だけの毎日
職場では友人も確かにいるけど、でも友人では満たせないものが多過ぎて、彼を失うくらいなら友人と縁を切った方がいいと思うくらい彼に依存していました。
5. 抜け出すためのヒント:自分の心に寄り添う
じゃあ、どうすればこのループから抜けられるのか。
🔹「私は彼に何を求めているのか?」を掘り下げる
愛?安心?存在証明?
→その答えが見えたとき、執着の正体がほどけ始める。
🔹「彼の態度は彼の問題。私の価値とは関係ない」と境界線を整える
→彼の曖昧さに振り回されるたび、自分の価値を疑ってしまうけど、それは違う。
🔹「私は愛されるに値する」と自分に繰り返し伝える
→最初は信じられなくても、繰り返すことで心に届いていく。
🔹インナーチャイルドに寄り添い、「本当はどうして欲しかった?」と聞く
→誰にも言えなかった寂しさ、気づいてほしかった痛み。
それを、まずは自分自身が聞いてあげることから始まる。
やめられないのは弱さじゃない。
それは、心の奥にある「私は本当に愛されるの?」という問いに、まだ答えを出せていないだけなんです。
まとめ:つぶやき
今回の記事では、私自身の不倫経験をベースに、やめたくてもやめられない恋愛の裏にある心理を掘り下げてきました。
正直に言うと、私は最初、インナーチャイルドという存在に気づかないまま不倫を終わらせました。
終わらせられたのは「自分と向き合ったから」ではなく、他の男性を選ぶことで無理やり未練を断ち切っただけだったんです。
彼よりも条件が良さそうな人を“後釜”にして、気を紛らわせるように付き合った。
でもそんな恋がうまくいくはずもありませんでした。
愛して選んだわけじゃなく、空席を埋めただけだから。
そして案の定、波乱の4年間。別れ話は警察沙汰にまで発展しました。
「代用」で恋をしても、本当に欲しい愛には一歩も近づけない。
あの頃の私はまだ、自分と向き合うことから逃げていたんです。
その後、何人かと付き合ってはじめて気づきました。
恋愛を変えるには、まず自分と向き合うしかない。
今は、誰かがそばにいないと辛いという気持ちは消え、一人旅や自分とのデートを心から楽しめるようになりました。
一人がこんなに楽しいなんて思える日が来るなんて、当時の私には想像もできなかった。
だから今は、心に余裕をもってこう考えられる。
「本当に私が望む相手って、どんな人なんだろう?」と。
やめられない恋にしがみついたことも、大事な経験のひとつでした。
でもそれを繰り返している限り、成長は止まったまま。
「男運が悪い」と嘆く前に、自分が何を引き寄せているのかに気づくこと。
それが、本当に望む愛への第一歩になるのだと思います。